妻屋 秀和
Hidekazu Tsumaya
島根県出身。東京藝術大学、同大学院修了。92年よりミラノに留学。94年から2001年までライプツィヒのライプツィヒ歌劇場、2002年から2011年までワイマールのドイツ国民劇場専属。今までに出演した主要な歌劇場はブレゲンツ湖上音楽祭、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、新国立劇場等。欧州、日本でモーツァルト、ロッシーニ、ヴェルディ、プッチーニ、ワーグナー、R.シュトラウス等のオペラの主要な役を多くの著名な指揮者、演出家、歌手と共演。これまでに出演したオペラは70 余作、演じた役は100役、公演数は1000回に迫る。恵まれた体躯と深みのある柔らかな歌声と重厚な演技で舞台上において圧倒的な存在感を醸し出している。
2018年にはデビュー30周年を迎え、グランドオペラ共同制作バッティストーニ指揮『アイーダ』ランフィス、新国立劇場『フィデリオ』ロッコ等で喝采を浴び、以後も東京二期会『エロディアード』ファヌエル、『サムソンとデリラ』老ヘブライ人、新国立劇場は『フィガロの結婚』バルトロ、『イオランタ』ルネ王、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、オペラ夏の祭典『トゥーランドット』ティムールなど数多く出演、びわ湖ホール『神々の黄昏』ハーゲン、『ローエングリン』ハインリヒ国王等の主要な役で絶賛を博す。
オペラのみならずオーケストラ・コンサートでは「第九」をはじめヴェルディ「レクイエム」などでも高い音楽性で日本を代表するバスとして活躍を続けている。また経験に基づいたマスター・クラスなど教育活動にも取り組んでいる。
第24回ジローオペラ賞受賞、第3回ロシヤ歌曲賞受賞。二期会会員
(2021年6月現在)