小林 厚子

Atsuko Kobayashi

 
 

 東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了。文化庁芸術インターンシップ研修員。文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてイタリアで研鑽を積む。三澤照男、阪口直子、三池三郎、中村健、F.カステッラーナ、M.グリエルミ、南條年章の各氏に師事。

 2000年に藤原歌劇団文化庁芸術体験劇場公演「愛の妙薬」ジャンネッタでデビュー。その後、「ラ・トラヴィアータ」アンニーナ、「蝶々夫人」ケイト、「アドリアーナ・ルクヴルール」ジュヴノ、「ランスヘの旅」デリアなどへの出演を経て、07年「蝶々夫人」に抜擢され、藤原歌劇団にタイトルロールデビュー。18年には「ナヴァラの娘」(日本初演)のアニタを演じ、高い評価を得ている。

 これまでに、首都オペラ「フランチェスカ・ダ・リミニ」フランチェスカ、八王子オリンパスホール西本智実プロデュースによるヴェルディ「レクイエム」、「蝶々夫人」タイトルロール、オペラ彩「マリア・ストゥアルダ」エリザベッタ、「マクベス」マクベス夫人、「トスカ」タイトルロール、フィオーレオペラ「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・アンナなどに出演を重ねている。15年イタリア・ビトントでのトラエッタ・オペラフェスティバル「蝶々夫人」タイトルロールで、トラエッタ劇場及びクルチ劇場にてイタリアデビュー。また、演奏会形式では「ラ・トラヴィアータ」ヴィオレッタ、「ギョーム・テル」マチルド、「海賊」イモジェーネ、「マリア・ストゥアルダ」エリザベッタ、「スザンナの秘密」スザンナ、「イル・トロヴァトーレ」レオノーラ、「イェヌーファ」タイトルロール、「道化師」ネッダ等でも好評を得ている。

 近年では、八王子オリンパスホール「アイーダ」タイトルロール、びわ湖ホール「ワルキューレ」ゲルヒルデ、新国立劇場高校生のためのオペラ鑑賞教室「蝶々夫人」「トスカ」各タイトルロールなどに出演。新国立劇場では18年「トスカ」の千秋楽公演において、急遽代役でタイトルロールを務めた。また21年「ワルキューレ」ジークリンデ、「ドン・カルロ」エリザベッタに代役として登場し、いずれも高い評価を得ている。

 その他、ベートーヴェン「第九」「ミサ・ソレムニス」、ヴェルディ「レクイエム」、マーラー「復活」などのソロや、様々なコンサートでも活躍。2021年には、藤原歌劇団公演「イル・トロヴァトーレ」レオノーラで出演を予定している。

 藤原歌劇団団員。財団法人地域創造登録アーティスト。長野県出身。

出演コンサート

11/12 (金) 18:30- 岡山:岡山シンフォニーホール大ホール 『華麗なるガラ・コンサート』

11/13 (土) 15:00- 熊本 熊本県立劇場コンサートホール 『華麗なるガラ・コンサート』

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