伊藤 晴
Hare Ito
三重大学卒業、武蔵野音楽大学大学院修了。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第25期生修了。ミラノ、パリで研鑽を積み、2013年パリ地方音楽院修了。第9回藤沢オペラコンクール第2位。第82回日本音楽コンクール入選。馬場浩子、故・吉池道子、M.グリエルミ、近藤富佐子の各氏に師事。
これまでに、日本オペラ連盟文化庁新人育成公演「修道女アンジェリカ」タイトルロールをはじめ、「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ、「フィガロの結婚」スザンナ、プーランク「声」、丹波明「白峯」(世界初演)待賢門院などで出演し、いずれも高い評価を得ている。
藤原歌劇団には、14年「ラ・ボエーム」のムゼッタでデビューし、以降17年及び20年「カルメン」ミカエラ、19年「ラ・トラヴィアータ」ヴィオレッタ、19年「愛の妙薬」アディーナ、ベルカントオペラフェスティバル イン ジャパン2019「貞節の勝利」ドラリーチェで出演。21年には、「ラ・ボエーム」のミミを東京及び愛知公演にて初役で挑戦し、儚くも凛とした姿で高い評価を得たのは記憶に新しい。また、日本オペラ協会には16年「天守物語」の亀姫でデビューし、可憐な役所に相応しい声と表現で魅了した。18年には「夕鶴」のつうを見事に演じ、芯の強さと儚さを兼ね備えた表現で好評を得ている。
近年では、15年飯森範親指揮/山形交響楽団「ヘンゼルとグレーテル」グレーテル、小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト子どものためのオペラ「子供と魔法」安楽椅子/こうもり及び「ジャンニ・スキッキ」ネッラ、16年藤沢市民オペラ「セミラーミデ」(演奏会形式)アゼーマ、18年愛知県芸術劇場「バスティアンとバスティエンヌ」バスティエンヌ、20年チョン・ミョンフン指揮/東京フィルハーモニー交響楽団「カルメン」(演奏会形式)フラスキータ等、各地でオペラに出演。また、サル・プレイエルでのパリ管弦楽団アカデミーコンサート、マントヴァ歌劇場でのヴェルディ・ガラコンサート、みなとみらいホール・ジルヴェスターコンサート、小澤征爾指揮/セイジ・オザワ松本フェスティバル15ロームシアター京都竣工式「第九」、18年バッティストーニ指揮/東京フィルハーモニー交響楽団「カルミナ・ブラーナ」の他、19・21年NHKニューイヤーオペラコンサート、NHKナゴヤニューイヤーコンサート2021に出演し、好評を得ている。
藤原歌劇団団員。日本オペラ協会会員。名古屋音楽大学講師。三重県出身。