加耒 徹
Toru Kaku
1984年福岡県福岡市出身。
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。卒業時に同声会賞受賞。
同大学院音楽研究科修士課程独唱科を首席で修了。修了時に大学院アカンサス賞受賞、武藤舞奨学金を受ける。
第55期二期会オペラ研修所マスタークラスを総代で修了。
最優秀賞および川崎靜子賞受賞。
第15回NEUE STIMMEN 2013“新しい声”国際コンクールの日本代表に選出され、2013年10月にドイツで行われた本選では日本人男声として初のセミファイナル進出を決めた。
第20回友愛ドイツリートコンクール第2位。日本歌曲賞、日本Rシュトラウス協会賞受賞。
2014年シャネル・ピグマリオン・デイズアーティストに選ばれ、シャネル・ネクサスホールにて6回のリサイタルを開催。
2010年よりバッハ・コレギウム・ジャパン声楽メンバーとして海外ツアーや録音にも参加し、最近はカンタータ演奏会をはじめ、「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「メサイア」などの公演にもソリストとして出演し、高い評価を得ている。その他にもコンサートソリストとして数多く出演しており、メンデルスゾーン「エリア」「聖パウロ」、フォーレ「レクイエム」、ハイドン「四季」「天地創造」、モーツァルト「レクイエム」「戴冠ミサ」、バッハ「マニフィカト」「ロ短調ミサ曲」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」、ベートーヴェン「第九交響曲」など、そのレパートリーは50作品を超える。
近年はオペラでの活躍もめざましく、日生劇場オペラ公演『ドン・ジョヴァンニ』にタイトル・ロールのドン・ジョヴァンニで出演し、大きな反響を呼んだ。その他2014年サントリー主催オペラ公演『愛の妙薬』ベルコーレ、2015年二期会ニューウェーブオペラ公演『ジューリオ・チェーザレ』アキッラ、2016年二期会オペラ公演『ナクソス島のアリアドネ』ハルレキンなどに出演。
2018年は、3月に林美智子企画の『フィガロの結婚』でアルマヴィーヴァ伯爵に抜擢され好演。同年5月には水戸市芸術祭にて『ラ・ボエーム』のマルチェッロ(田尾下哲演出)、同年11月日生オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、2019年2月には二期会オペラ『金閣寺』にて鶴川(黛敏郎作曲、宮本亜門演出)を演じるなど、多くの作品で際立つ存在感を示している。
2018-19シーズンの日本フィル&サントリーホール《とっておきアフタヌーン》では、シーズンを通して、演奏だけでなくナビゲーターとしても出演。2019年1月にはみずほフィナンシャルグループ《成人の日コンサート》でミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウスを演じるなど、クラシック歌手としての枠を越え、新たな一面も見せている。
2019年は日生劇場ファミリーフェスティヴァル『アラジンと魔法のヴァイオリン』のアラジン役として出演が控えており、全国ツアーも展開される。
東京と福岡では毎年リサイタルを開催。特に歌曲の演奏には定評があり、『冬の旅』や『詩人の恋』などのドイツ歌曲をレパートリーの中心としつつも、イギリス歌曲やフランス歌曲、ロシア歌曲などにも多くの演奏経験を持ち、時代問わず幅広い歌曲のレパートリーを持っている。
これまでにマキシム・パスカル、シモーネ・ヤング、トレヴァー・ピノック、トーマス・ダグスゴー、ジュゼッペ・サッバティーニ、大友直人、小泉ひろし、下野竜也、鈴木雅明、鈴木秀美、高関健、広上淳一などの指揮のもと、日本フィルハーモニー、東京フィルハーモニー、東京都交響楽団、神奈川フィルハーモニー、新日本フィルハーモニー、九州交響楽団、読売交響楽団、藝大フィルハーモニーなどと共演。
CD【Kaku Toru Début】【加耒徹×ドイツ歌曲】をリリース。
NHK-FM【リサイタルノヴァ】出演。
サッカーJリーグ「アビスパ福岡」の熱狂的サポーターとして知られ、スタジアムでのイベントにも出演している。
女声合唱団「サーナ・テクセレ」音楽監督。
洗足学園音楽大学非常勤講師。
二期会会員。
加耒徹サポーターズクラブHP : http://www.kaku-toru.net/