山本 康寛
Yasuhiro Yamamoto
京都市立芸術大学卒業、同大学大学院修了。第82回日本音楽コンクール第2位。第32回飯塚新人音楽コンクール第1位及び文部科学大臣賞受賞。第51回日伊声楽コンコルソ第2位及び五十嵐喜芳賞受賞。五島記念文化財団の奨学生としてイタリアに留学。安藤恭子、北村敏則、W.マッテウッツィの各氏に師事。
2014年びわ湖ホール公演/コルンゴルト作曲「死の都」(日本初演)のパウルで本格的にオペラデビュー。その後、15年藤原歌劇団公演「ランスへの旅」のリーベンスコフ伯爵で大成功を収め注目を浴びた。16年日生劇場「セビリアの理髪師」のアルマヴィーヴァ伯爵で出演。同年ペーザロにてロッシーニ・アカデミーのオーディションに合格しゼッダ氏の指導を受け、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルのアカデミー公演にて「ランスへの旅」のリーベンスコフ伯爵でイタリアデビュー。藤原歌劇団には18年「ラ・チェネレントラ」ドン・ラミーロ、19年「ランスへの旅」のリーベンスコフ伯爵に再登場し、いずれも好評を得ている。日本オペラ協会には、20年「紅天女」の仏師・一真でデビュー。期待の新作で見事な歌唱を披露し、注目を集めた。22年2月には「ミスター・シンデレラ」の伊集院正男で出演予定。
近年では、17年びわ湖ホール公演「連隊の娘」トニオ、18年日生劇場「魔笛」タミーノ、19年藤沢市民オペラ「湖上の美人」(日本初演/演奏会形式)ウベルトなどで活躍の他、「友人フリッツ」タイトルロール、「ウィンザーと陽気な女房たち」フェントン、「子供と魔法」小さな老人、「泣いた赤鬼」赤鬼・百姓などに出演。また「第九」「カルミナ・ブラーナ」等のソリストや、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」に出演している。高音を駆使しアクロバティックな歌唱の一方、繊細な表現とレッジェーロな歌声を併せ持ち、これからの活躍にも期待が高まっている。08〜14年、びわ湖ホール声楽アンサンブル専属歌手を経て、現在びわ湖ホール声楽アンサンブルソロ登録メンバー、またびわ湖ホール4大テノールとして活躍中。
平成24年度平和堂財団芸術奨励賞受賞。第24回青山音楽賞・音楽賞受賞。第26回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。
日本オペラ協会会員。藤原歌劇団団員。愛知県出身。